SDスピードクラス 【SD Speed Class】

概要

SDスピードクラス(SD Speed Class)とは、SDメモリーカード(SD/SDHC/SDXC/SDUC)のデータ読み書き速度の規格の一つ。業界団体のSDアソシエーションが策定したもので、カードが対応する最低限の読み書き速度を保証する。

Class 2/4/6/10の4段階が規格化されており、読み書き時のデータ転送速度がそれぞれ最低で2MB/sメガバイト毎秒)、4MB/s、6MB/s、10MB/sであることが保証される。クラスの表示はSDメモリーカードでは任意だが、SDHCメモリーカードからは必須となり、「C」の文字の内側にクラスの数字が書かれたロゴが本体や梱包に印字される。

動画撮影などに使う際には連続的に大量のデータを書き込むため、カードの対応するデータ転送速度が一定以上であることが要求される場合がある。SDスピードクラスに対応した製品では最低限対応する転送速度が明示されるため、製品の選択を容易に誤りなくうことが可能となる。

クラスと保証速度
SDスピードクラス
Class 22MB/s
Class 44MB/s
Class 66MB/s
Class 1010MB/s
UHSスピードクラス
Class 110MB/s
Class 330MB/s
「x倍速」表記
表記転送速度
(1倍速)150KB/s
60倍速9MB/s
80倍速12MB/s
120倍速18MB/s
133倍速20MB/s
150倍速22.5MB/s
200倍速30MB/s
400倍速60MB/s
600倍速90MB/s
バス(通信路)の転送モード
転送モード最高速度
Normal Speed (NS)12.5MB/s
High Speed (HS)25MB/s
Ultra High Speed (UHS)
UHS-ISDR1212.5MB/s
SDR2525MB/s
SDR50/DDR5050MB/s
SDR104104MB/s
UHS-IIUHS156/FD156156MB/s
HD312 *312MB/s
* 半二重通信
▲ SDカードの転送速度・性能表記

SDカードのスピード規格としては他に「UHSスピードクラス」「ビデオスピードクラス」があり、10MB/s以上の高速な転送速度に対応した製品で性能の目安として使用される。

(2019.8.13更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる