QLC 【Quad-Level Cell】

概要

QLC(Quad-Level Cell)とは、NAND型フラッシュメモリの記憶素子(メモリセル)の種類の一つで、一つのセルに16/4ビットデータを格納することができるもの。

フラッシュメモリメモリセルは蓄積された電荷の有無や量の違いにより記録されたを区別する。このうち、電荷がある状態とない状態をそれぞれ「1」と「0」に対応付けて1ビットデータを格納できるものを「SLC」(Single Level Cellシングルレベルセル)、電荷量に応じて3つ以上の状態を識別し、3値以上でデータを記録できるものを「MLC」(Multiple Level Cellマルチレベルセル)という。

QLCはMLCのうち、16段階の電荷量を区別することにより一つのセルに「0000」から「1111」まで4ビットデータを記録することができる。セルあたりのデータ量SLCの4倍、2ビット記録MLCの2倍と記録密度が高いが、耐久性(セルあたりの書き換え上限回数)や読み書き速度ではこれらの方式より劣る。2018年に実用化された方式で、安価で大容量の普及型SSD製品などで用いられている。

(2023.10.28更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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