プリント基板 【PCB】 Printed Circuit Board / PWB / Printed Wired Board / 電子基板

概要

プリント基板(PCB)とは、プラスチックなどでできた板状の部品で、電子部品や集積回路(IC)、それらを繋ぐ金属配線などを高密度に実装したもの。コンピュータや電子機器の心臓部とも言える重要な部品の一つ。

本体(基材)は絶縁体でできており、表面に銅などの金属で微細な配線パターンが形成される。この配線によって結ばれた所定の位置に抵抗やコンデンサICチップなどの部品を装着・固定することで、コンピュータなどとして動作するボードが完成する。

基材は硬質なものが一般的だが、シート状で曲げられる柔らかい素材の「フレキシブルプリント基板」(FPC:Flexible Printed Circuits)もある。また、配線を一方の面のみに行なうもの(片面基板/1層基板)と、表裏両面に施すもの(両面基板/2層基板)がある。

さらに、基板を何枚も重ねて基板と基板の間にも回路を形成したものを「多層基板」という。例えば、3枚の基板を重ね、表裏2面と各基板の間の2層に回路を形成したものは4層基板となる。

配線のみで電子部品が実装されていないものを「プリント配線板」「PWB」(Printed Wiring Board)「ベアボード」「生基板」などと呼び、電子部品が実装され全体として機能する状態になったものを「プリント回路板」「PCB」(Printed Circuit Board)と呼ぶ。

(2020.3.4更新)

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