UHS-I 【Ultra-High Speed I】
概要
UHS-I(Ultra-High Speed I)とは、SDメモリーカードの高速なデータ伝送規格の一つ。2010年にSDカード仕様バージョン3.0に追加されたもので、最高で104MB/s(メガバイト毎秒)での転送に対応する。SDHC/SDXC/SDUCに対応製品があり、製品のSDカードロゴの脇に「I」の記載がある。転送モードとして、クロック周波数25MHzで伝送速度12.5MB/sの「SDR12」、50MHzで25MB/sの「SDR25」、50MHzで100MB/sの「DDR50」、100MHzで50MB/sの「SDR50」、208MHzで104MB/sの「SDR104」がある。
カード製品の種類としては、DDR50あるいはSDR50までのモードに対応する「UHS50」と、SDR104まですべてのモードに対応する「UHS104」が用意されている。従来のSDカードは25MB/sのHS(High Speed)モードが上限だったため、それぞれ2倍あるいは約4倍での高速伝送が可能である。
また、UHS-I対応製品で保証される伝送速度を表示する「UHSスピードクラス」(UHS Speed Class)が新たに定められ、「Class 1」(U1)では最低でも10MB/sでの通信を、「Class 3」(U3)では30MB/sでの通信を保証する。
従来製品と端子形状などに変更はなく、カードとリーダーの両方がUHS-I対応である場合にはUHS-Iでの転送を、片方が非対応の場合は従来仕様で転送を行う。後継仕様としてUHS-IIおよびUHS-IIIが追加されており、これらは端子にピンが追加されている。
(2022.8.8更新)