マルチドロップ 【multidrop】
概要
マルチドロップ(multidrop)とは、複数の機器を結ぶ通信ネットワークの物理的な接続形態の一つで、一本のケーブルから各機器へ繋がるケーブルが枝分かれしている構造のこと。単一のケーブルや通信回路に、通信を行うすべての機器が直に繋がれている接続形態である。単一の伝送路を共有する接続形態は「バス型ネットワーク」とも呼ばれるが、バス型は物理的な接続形態がマルチドロップ以外の場合も含まれる。
コンピュータと周辺機器の接続などに用いられるシリアルインターフェース規格のRS-422やRS-485、コンピュータネットワーク規格のイーサネット(Ethernet)の初期の規格(10BASE5など)に採用されている。終端にある一台の機器が制御側(マスター)となり、ケーブルにぶら下がった被制御側(スレーブ)の機器を制御する仕組みになっているシステムが多い。
(2023.6.20更新)