読み方 : ディーブイディーマルチドライブ
DVDマルチドライブ【DVD multi-drive】
DVDマルチドライブとは?

DVDマルチドライブが対応する4規格はそれぞれ性質が異なる。DVD-ROMはソフトウェア販売や映像ソフトに用いられる読み取り専用メディアである。DVD-Rは一度だけ記録できる追記型、DVD-RWは消去と再記録を繰り返せる書き換え型、DVD-RAMはランダムアクセス性能と信頼性を重視した書き換え型メディアである。
記録型DVDの規格にはDVDフォーラム系と、対抗陣営による「プラス」系の2系統が存在する。DVDマルチはDVDフォーラムが定めた仕様であるため、別陣営が推進した「DVD+R」および「DVD+RW」は対象外となっており、DVDマルチドライブはこれらのメディアには対応していない。
DVDマルチドライブの対応範囲を拡張した上位区分も存在する。DVDマルチの4規格に加えてDVD+RとDVD+RWにも対応したものは「DVDスーパーマルチドライブ」と呼ばれる。さらに、DVD-R DLおよびDVD+R DLの2層記録メディアへの書き込みにも対応したものは「DVDハイパーマルチドライブ」と呼ばれる。
2000年代前半から中頃にかけては、こうした対応規格の違いがドライブ選択の重要な判断基準であったが、その後はスーパーマルチドライブが標準的に用いられるようになり、区別する意味は薄れていった。現在では、Blu-ray Discドライブの普及や、動画配信サービスやクラウドストレージの普及、フラッシュメモリメディアの低価格化により、光学ドライブ全体の需要は縮小している。「DVDマルチドライブ」という名称も、主に過去の製品仕様を参照する文脈で用いられる。
(2026.6.17更新)