リージョンフリー 【region free】 リージョンオール / Region ALL
概要
リージョンフリー(region free)とは、映像ソフトや再生機器などに設定されたリージョンコードの制約を受けない状態のこと。同じソフトを国をまたいで再生したり、同じ機器で様々な国のソフトを再生できる。リージョンコード(region code)はDVDやBlu-ray Disc、家庭用ゲーム機などに設けられた仕組みで、世界をいくつかの地域に分け、各ソフトと機器に地域を表すコードを与える。ソフト側と機器側のコードが一致しないと再生・起動できないようになっている。
リージョンフリーはこの制約が解除された状態で、リージョンフリーのソフトはどのリージョンのプレーヤーでも再生でき、リージョンフリーのプレーヤーはどのリージョンのソフトも再生できる。機器側を「リージョンフリー」、ソフト側を「リージョンオール」と呼び分ける場合もある。
DVDの場合には、1~8のいずれでもない「ALL」(リージョン0とも呼ばれる)リージョンがあり、これを設定されたディスク(リージョンALL)はどの地域でも同じように再生できる。一方、DVDプレーヤーの中にもALLが設定されたものがあり、どのリージョンのディスクでも再生できる。
ただし、ディスクの中にはRCE(Regional Coding Enhancement)と呼ばれるプロテクト技術が用いられているものもあり、リージョンALLのプレーヤーでは再生できないようになっている。
パソコンのDVDドライブなどでは別の国への移転・移動などを考慮して利用者の操作でリージョンを変更できるものもあるが、再生のたびに自由にリージョン設定できてはリージョンコードが無力化してしまうため、変更回数に上限(5回程度が多い)が設けられている。
(2022.5.20更新)