読み方 : ディーブイディーアール

DVD-R 【DVD Recordable】

概要

DVD-R(DVD Recordable)とは、利用者が一度だけ内容を書き込める記録型DVDの一つ。ディスク容量はDVD-ROMなどと同じ片面4.7GBだが、片面2層記録の「DVD-R DL」規格の場合は8.54GB。

解説 DVDは表面に細かい溝の彫られた樹脂製の円盤で、ドライブ装置内で高速に回転させて溝に沿ってレーザー光を照射し、データの読み取りや書き込みを行う。DVD-Rは書き込み可能なDVD規格の一つで、何も記録されていない「空の」ディスクを利用者が購入し、内容を一度だけ書き込むことができる。

一度書き込んだ領域は、内容を消去したり別の内容で上書きすることはできないが、空き領域が残っている限り何度も追加で書き込みができるため、「追記型」と呼ばれる。容量いっぱいまで書き込みが行われると、それ以上書き込むことはできない。

DVD-Rへの書き込みを行うにはドライブ装置が対応している必要があるが、書き込まれた内容の読み出し・再生は書き込み機能のないDVDドライブでも可能である。DVD-R規格の策定以前に製造された古い装置の中にはDVD-Rが読み込ないものもあったが、現在はすべてのドライブ製品が読み出し対応となっている。

追記型のDVD規格としては他に「DVD+R」(プラスアール)が、内容の消去や再書き込みが可能な記録型としては「DVD-RW」(リライタブル)や「DVD-RAM」もあり、DVD-Rとはドライブ装置やディスクの仕様が異なる。ドライブに関しては、現在製造される機種の多くはこれらのすべての規格に対応した「DVDスーパーマルチドライブ」となっている。

(2025.8.26更新)

DVDメディアの種類

規格書込書込対応ドライブ
DVD-ROM不可-
DVD-R一回H/S/M/D/-R/-RW
DVD-R DL一回H/-R DL
DVD-RW書換可H/S/M/D/-RW
DVD-RAM書換可H/S/M/RAM
DVD+R一回H/S/D/+RW/+R
DVD+R DL一回H/+R DL
DVD+RW書換可H/S/D/+RW
直径面数1層2層(DL)
12cm
ディスク
片面4.7GB8.54GB
両面9.4GB17.08GB
8cm
ディスク
片面1.4GB2.6GB
両面2.8GB5.2GB
H : DVDハイパーマルチドライブ
S : DVDスーパーマルチドライブ
M : DVDマルチドライブ
D : DVDデュアルドライブ
DL : 2層記録(Dual/Double Layer)

他の用語辞典による「DVD-R」の解説 (外部サイト)

資格試験などの「DVD-R」の出題履歴

▼ ITパスポート試験
平22秋 問83】 片面1層記録のDVD-Rは約4.7Gバイトの記憶容量をもつ。1ページ当たり日本語700文字が印刷されている本の場合、約何万ページ分をこのDVD-Rに保存できるか。