読み方 : いちばいそく
1倍速【1x speed】倍速表記
別名 :n倍速/x倍速
概要

1倍速は元来、媒体ごとに定められた基準速度を表している。光ディスクやメモリーカードの分野で広まり、機器の性能を「2倍速」「8倍速」のように倍数で示す表記方法として定着した。この値が高いほど、データの読み込みや書き込みにかかる時間は短くなる。
倍速表記は記録メディア本体と、それを利用するドライブやリーダー/ライターの双方で用いられる。組み合わせて利用する場合、実際に使える速度は双方のうち低い方の値が上限となる。例えば、16倍速対応のドライブに8倍速対応のメディアを使用すると、実効速度は8倍速に制限される。
1倍速が示す実際の転送速度は規格ごとに異なる。CDでは毎秒150KB(キロバイト)、DVDでは毎秒1,385KB、Blu-ray Discでは毎秒4.5MB(メガバイト)が1倍速である。初期のSDメモリーカードもCDと同じ毎秒150KBを基準とする倍速表記が使われていたが、現在は転送速度をMB/sで直接示す方法や、スピードクラス、UHSスピードクラス、ビデオスピードクラスといったクラス表記が主流となっている。
これらの基準速度は、各媒体に記録された標準的な音声や映像を途切れずに再生するために最低限必要な読み出し速度を基に定められたものである。音楽CDでは音声データを連続再生できる速度が1倍速に相当し、DVDやBlu-ray Discでは標準画質または高画質の映像をリアルタイムに再生するために必要なデータ量が基準となっている。記録できる情報量が大きい規格ほど、再生に必要なデータ量も増えるため、1倍速が示す絶対的な転送速度も高速になる。
(2026.6.26更新)