読み方 : ディーブイディーアールディーエル
DVD-R DL 【DVD-R Dual Layer】
概要
DVD-R DL(DVD-R Dual Layer)とは、利用者が一度だけ内容を記録できるDVD-R規格の拡張仕様の一つで、片面2層記録が可能なもの。1層記録DVD-Rの2倍近い8.54GBの記録が可能。解説 DVDは表面に細かい溝の彫られた樹脂製の円盤で、ドライブ装置内で高速に回転させて溝に沿ってレーザー光を照射し、データの読み取りや書き込みを行う。DVD-Rは書き込み可能なDVD規格の一つで、利用者が内容を一度だけ書き込むことができる。
一度書き込んだ領域は、内容を消去したり別の内容で上書きすることはできないが、空き領域が残っている限り何度も追加で書き込みができるため、「追記型」と呼ばれる。容量いっぱいまで書き込みが行われると、それ以上書き込むことはできない。
通常のDVD-R規格は片面1層記録型のディスクで、12cmディスクで4.7GBの記憶容量だが、DVD-R DLは同じ面に深さの異なる2層の記録面を設け、約1.8倍にあたる8.54GBまで記録することができる。浅い側の記録面は半透明になっており、光ピックアップの焦点距離を調整して記録面を選択することができる。
2層記録を利用するには専用のディスクが必要で、ドライブ側も対応している必要がある。記録したデータを読み込むには読み込み側のドライブもDVD-R DL規格に対応している必要があるため、書き込んだ機器以外で読み込みや再生を行うデータの運搬などの用途にはあまり向いていない。
(2025.8.27更新)