BD-RE 【Blu-ray Disc Rewritable】
概要
BD-RE(Blu-ray Disc Rewritable)とは、光学ディスクの一種であるBlu-ray Disc(ブルーレイディスク)のうち、利用者が何度もデータの書き込みと消去を繰り返すことができるもの。記録型ディスクのうち書き換え型(リライタブル/rewritable)と呼ばれるタイプで、出荷時には何もデータが記録されておらず、利用者が手元の機器で何度も繰り返しデータの記録や消去を繰り返すことができる。書き換え回数には物理的な上限が存在するが、1万回以上の書き換えが可能と言われる。
形状や容量、記録データの仕様はBD-ROMとほぼ同様で、記憶容量は片面1層記録で23.3~25GB、片面2層(BD-RE DL)記録で50GB、BD-RE XL規格で100GB(3層)となっている。当初はカートリッジに収納されたディスクが提供されたが、BD-RE 2.0規格で他のBlu-ray規格同様むき出しのディスク(ベアディスク)が基本となった。
ファイルシステムも当初は独自のBDFSが用いられたが、他のディスク規格に揃えてUDFに統一された。映像記録の標準はBD-R同様BDAVだが、BD-ROMと同じBDMVも選択できるようになった。書き込み速度は2倍速まで対応する。
Blu-ray Discの記録型ディスクには他に、データの記録が可能だが消去や上書きができないBD-R(Blu-ray Disc Recordable)がある。
BD-RE DL (Dual Layer)
BD-REの拡張仕様の一つで、片面2層記録で最大50GBまでの記録が可能なもの。また、そのような2層記録に対応したBD-REディスク。
通常のBD-REディスクは片面1層で25GBまで記録できるが、BD-RE DLでは記録面に深さの異なる2階層の記録層を設けてそれぞれに信号を記録することで、1層型の2倍にあたる50GBまで記録できる。
読み取りや書き込みはドライブとディスクの両方が2層記録に対応している必要があり、1層型専用のドライブではBD-RE DLを読み出すことはできない。3層以上の記録に対応した仕様は「BD-RE XL」と呼ばれる。
BD-RE XL (Extra Large)
記録容量を拡大したBlu-ray Discの追加仕様「BDXL」(BD Extra Large)の一部で、BD-REの記憶容量を拡張したもの。XL規格のBD-REディスク自体を指すこともある。
従来のBD-REは1層記録で25GB、2層記録(DL)で50GBだったが、XLでは3層を使って100GBの記録に対応した。利用するにはディスクとドライブが共にXL規格に対応している必要がある。
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 独立行政法人情報通信研究機構(NICT) 新世代ネットワーク推進フォーラム IPネットワークWG レジデンシャルICT SWG 戦略ビジョンタスクフォース「家庭生活に役立つホームネットワークの在るICT社会像の実現に向けた調査報告書」(PDFファイル)にて引用 (2011年11月)