仮想回線 【VC】 virtual circuit / バーチャルサーキット / virtual channel / バーチャルチャネル
両端で通信を行う主体にとっては、あたかも一本の物理的な回線を専有しているかのように通信できるが、実際には、一本の物理的な回線を複数の仮想回線で共有したり、通信内容を細かい単位に分割して複数の経路で送信し、受信側で再構築したりといった手法が利用される。
仮想回線を利用することにより、単一の回線で複数の相手と同時に通信したり、異なる種類の通信方式を同時に利用したりすることができ、回線容量を効率よく利用することができる。
PVC (Permanent Virtual Circuit/相手固定接続/恒久仮想回線)
パケット交換網などで相手先をあらかじめ指定し、永続的に確立された仮想回線をPVCという。ATM網では “Permanent Virtual Connection” の略とすることが多い。一方、動的に接続先を切り替えて通信する仮想回線はSVC(Switched Virtual Circuit)という。
通信サービスの申込時などに固定的に相手先を指定する方式で、パケットごとに宛先を指定せずに通信することができる。通信のたびに接続の確立・切断を行う必要がないため効率的で高速な通信が可能。パケット網を専用線のように使うことができるため、PVC接続によるパケット交換サービスを簡易な専用線接続サービスとして提供することもあった。
(2018.5.2更新)