完全性 【integrity】 インテグリティ / データインテグリティ / data integrity / データ完全性

概要

完全性(integrity)とは、データの処理・読み込み・書き込み・保管・転送などに際して、目的のデータが常に揃っていて、内容に誤りや欠けが無いこと。また、それが保証されている状態やその度合い。

データベースなどデータ管理の分野では、データが正確に記録されていて矛盾や誤りが生じていない状態を指す。リレーショナルデータベースにおける適切な正規化の実施や、矛盾が起きないようにする様々な制約の設定などが必要となる。

情報セキュリティの分野では、データが記録や伝送に際して改竄や改変、喪失などで損なわれることなく、きちんと元の状態のまま揃っている状態を指す。暗号化デジタル署名バックアップにより攻撃や事故、人為ミスからデータを保護する必要がある。「可用性」「機密性」と共に情報セキュリティの3要素(C.I.A.)の一つとなっている。

なお、「インテグリティ」(integrity)には誠実(性)、正直(さ)、高潔(さ)、品位、全体性、整合性、統合性などの意味もあり、IT分野以外では倫理的な誠実性などを表す用語として用いられることがある。

(2019.12.17更新)

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試験出題履歴

ITパスポート試験 : 令6 問75 令5 問95 令4 問72 令2秋 問87 令2秋 問94 令1秋 問97 平30秋 問82 平29秋 問90 平29春 問79 平29春 問83 平28秋 問87 平27春 問56 平26秋 問67 平22秋 問53 平22秋 問78
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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