完全性 【integrity】 インテグリティ / データインテグリティ / data integrity / データ完全性
概要
完全性(integrity)とは、データの処理・読み込み・書き込み・保管・転送などに際して、目的のデータが常に揃っていて、内容に誤りや欠けが無いこと。また、それが保証されている状態やその度合い。データベースなどデータ管理の分野では、データが正確に記録されていて矛盾や誤りが生じていない状態を指す。リレーショナルデータベースにおける適切な正規化の実施や、矛盾が起きないようにする様々な制約の設定などが必要となる。
情報セキュリティの分野では、データが記録や伝送に際して改竄や改変、喪失などで損なわれることなく、きちんと元の状態のまま揃っている状態を指す。暗号化やデジタル署名、バックアップにより攻撃や事故、人為ミスからデータを保護する必要がある。「可用性」「機密性」と共に情報セキュリティの3要素(C.I.A.)の一つとなっている。
なお、「インテグリティ」(integrity)には誠実(性)、正直(さ)、高潔(さ)、品位、全体性、整合性、統合性などの意味もあり、IT分野以外では倫理的な誠実性などを表す用語として用いられることがある。
(2019.12.17更新)