スタック接続 【stacking】 スタッキング / スタック構成

概要

スタック接続(stacking)とは、複数のネットワークスイッチ(スイッチングハブ)を専用のポートおよびケーブルを介して連結し、論理的に一台の大きなスイッチとして動作させること。ラックなどを用いて上に積み重ねるように設置するためこのように呼ばれる。

主に大規模ネットワーク向けの上位機種に備えられた機能で、スイッチ内の専用のポート(スタックポート)を同士を専用のケーブル(スタックケーブル)で接続すると、機器間で制御情報を交換し合って全体として一台の機器として振る舞う。

容易に多数のポートを増設することができるほか、複数台にまたがってリンクアグリゲーションを構成したり、一台が故障しても残りのスイッチで外部との接続を維持したまま交換したりすることができる。接続形態は端から端まで数珠つなぎにするデイジーチェーン型と、さらに両端を結んで円環状にするリング型のいずれかとなる。

ポートやケーブル、制御信号などはメーカーごとや機種ごとに固有であり、メーカーが提供する専用の製品が必要となる。他のポートや他社製品との互換性はない。一般的なスイッチ製品にもスイッチ間接続の機能(カスケード接続アップリンクポート)があるが、全体として一台として振る舞うような制御はわれず、規格上定められた接続段数の制限もある。

(2021.5.15更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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