アップリンクポート 【uplink port】 カスケードポート / cascade port / Uplinkポート
概要
アップリンクポート(uplink port)とは、イーサネット(Ethernet)のネットワークスイッチなどにあるケーブルの差し込み口(ポート)のうち、別の集線装置へ接続するケーブルを繋ぐためのもの。接続する相手側の機器は通常のポートに繋ぐ。ハブやスイッチ、ルータなど複数の機器を相互接続する集線装置に設けられたポートの種類の一つで、上位ネットワークの集線装置へ接続するためのもの。LAN上のスイッチからインターネットなどのWANに接続されたルータに接続するのにも使われる。
端子の形状などは通常のLANケーブル用と同一で、コンピュータや通信機器を繋ぐ通常のポート(ダウンリンクポート)と変わらない。筐体前面に並んだポートの列の端などに少し離して設置されたり、「Uplink」などと脇に表示されていることが多い。通常のポートと切替式になっている場合もある。
集線装置同士を相互接続してネットワークを拡張する手法は「カスケード接続」と呼ばれ、以前は内部の配線が通常とは反転している「クロスケーブル」と呼ばれる専用のケーブルを用いて通常のポート同士を結んでいた。
アップリンクポートは端子の結線があらかじめ反転しており、端末の接続に用いるストレートケーブルをそのまま使うことができるようになっている。なお、近年のスイッチなどのほとんどは、信号線の役割を動的に認識するAutoMDI/MDI-X機能を内蔵しているため、ケーブルの使い分けを意識する必要はなくなっている。
(2025.8.22更新)