読み方 : カスケードせつぞく
カスケード接続【cascading connection】多段接続
カスケード接続とは?

スター型ネットワークでは、1台の集線装置を中心として複数の端末が接続される。集線装置のポート数には上限があるため、収容できる端末数も自ずと限られる。カスケード接続では、集線装置同士をケーブルで相互接続することで、それぞれに繋がる端末を同じネットワークに統合できる。例えば、10ポートのハブ2台を接続する場合、相互接続に各1ポートを消費するため、合計18台の端末を収容できる。
集線装置によっては、カスケード接続専用のポートを備えるものがある。このポートは「カスケードポート」「アップリンクポート」「MDIポート」などと呼ばれ、通常の端末接続用ポートとは内部配線が異なる。なお、近年の機器の多くはAuto MDI/MDI-X機能を備えており、接続相手を自動判別して送受信線を切り替えるため、どのポートでもカスケード接続できるようになっている。
信号を単純に再送信するだけのリピータハブを用いる場合、信号の伝搬遅延や衝突検出の仕組みによる制約から、カスケード接続の段数は規格で制限されている。例えば、イーサネット(Ethernet)の「10BASE-T」規格では最大4段、「100BASE-TX」では最大2段までに決まっている。
一方、現在主流のスイッチングハブ(ネットワークスイッチ)はフレームごとに転送可否を判断する仕組みを持つため、こうした段数制限を受けず、仕様上は何台でも数珠つなぎに連結できる。ただし、多段接続が深くなるほど上位機器への通信が集中してボトルネックが生じやすくなるため、実際のネットワーク設計では過度な多段接続は避けるのが一般的である。
(2026.6.9更新)