remコマンド 【remark command】

概要

remコマンド(remark command)とは、Windowsコマンドプロンプトで用いられる標準コマンドの一つで、何もしないコマンドバッチファイルコメントを記述するために用いられる。

バッチファイル.batファイル)はWindowsで複数のコマンドプログラム実行を一つのファイルに記述して一括実行する仕組みで、1に1つずつコマンドを記述しておくと、プログラムファイルのように起動して1行目から順に連続して実行することができる。

一般的なプログラミング言語ソースコードには後で閲覧した人に各コードの挙動や注意点などを伝えるコメントを残すことができるが、バッチファイルの各行の記述はコマンド実行とみなされるため、コメントをそのまま記述すると実行時エラーとなってしまう。

そのような場合に「rem コメント」という形式でコメントを記述しておけば、コメント文字列実行時にはremコマンドの引数とみなされて、単に無視されて何も起きない。画面にも何も表示されないため、実行時に画面に表示されるメッセージを残したい場合は「echo メッセージ」という形でechoコマンドを使う。UNIX系OSシェルスクリプトでは「#」から始まるコメントとみなされる。

(2024.3.25更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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