RBL【Real-time Blackhole List】DNSBL/DNS Blackhole List
概要

RBLには、スパムメールの大量送信に利用されたサーバや、マルウェアに感染して不正送信を行う端末、第三者中継を許可する設定不備のメールサーバなどのIPアドレスが登録される。メール受信サーバはこのリストを参照することで、受信拒否や接続遮断などの対策に役立てている。
インターネット上には企業や非営利団体、有志の団体などが運用するRBLが多数公開されている。メールサーバ管理者は利用するRBLサービスを選択して設定でき、受信時に送信元IPアドレスを照会して判定する。判定結果に応じてメールを拒否したり、迷惑メールとして扱ったり、追加の検査対象とすることもできる。
リストの公開や問い合わせの仕組みにはDNSが用いられることが一般的である。メールサーバは調査対象のIPアドレスのバイト順を反転させた文字列に、RBLサービスのドメイン名を連結してDNSの名前解決(正引き)を行う。問い合わせを受けたRBLサービスのDNSサーバは該当アドレスをリストと照合し、登録されている場合は特定の応答を、登録されていない場合は該当なしとする。この方式は通常のDNS問い合わせの仕組みを利用するため、処理負荷が小さく高速に判定できる。
登録基準や運用方針はRBLサービスごとに異なる。スパム送信実績のあるアドレスのみを掲載するものもあれば、不正利用されやすい動的IPアドレス帯や、適切な設定が行われていないホストを対象とするものもある。利用するRBLによって検出精度や誤判定の発生頻度は異なるため、複数のRBLを組み合わせて参照する運用も一般的である。送信元がRBLに登録されると、そのサーバから送信した正当なメールも受信拒否される場合があるため、メール運用事業者は、自社サーバが登録されていないか定期的に確認し、登録された場合は原因を解消した上で削除申請を行うことがある。
「RBL」という名称は、迷惑メール対策サービスを提供していた米マップス(MAPS)社の「MAPS RBL」に由来する。同社は2005年にトレンドマイクロ社に買収されている。「RBL」自体は同社の登録商標であるため、特定サービスを指さない一般的な呼び方としては「DNSBL」などを用いるのが適切とされているが、総称としての「RBL」も広く使われている。