PTRレコード 【pointer record】

概要

PTRレコード(pointer record)とは、DNSで定義されるそのドメインについての情報の種類の一つで、特定のIPアドレスに対応するホスト名を定義するもの。ドメイン名の逆引きに利用される。

DNSではホスト名FQDN完全修飾ドメイン名)から対応するIPアドレスを割り出す操作を「正引き」(forward lookup)、IPアドレスからホスト名を割り出す操作を「逆引き」(reverse lookup)という。PTRレコードは管理下にあるIPアドレスについて、対応するホスト名を定義し、逆引きの問い合わせに応答する。

IPアドレスは特殊な形式のドメイン名として記述され、1バイト毎に逆さまにしたIPアドレスの末尾に、IPv4の場合は「.in-addr.arpa.」を、IPv6では「.ip6.arpa.」を付けたものが用いられる。IPv4アドレスが「198.51.100.1」ならば「1.100.51.198.in-addr.arpa.」となる。

これに対し、特定のホスト名に対応するIPアドレスを定義するには「Aレコード」(IPv6の場合は「AAAAレコード」)を用いる。正引きの際にはこちらが使われる。

(2020.1.29更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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