example.com

概要

example.comとは、例示用に予約されたドメイン名の一つ。文書などに例を記載する際に実在しないことを保証するため、取得できないよう保護されている。

技術文書などにドメイン名の例を記載すると、誤ってそのまま設定などに写してしまう人がいるため、実在するドメインだとドメイン所有者に迷惑がかかる。このような事態を避けるため、例示用の架空のドメイン名が規格で定められている。

RFC 2606では「example.com」「example.net」「example.org」の3つを例示用と定め、それぞれのトップレベルドメインTLD)の管理者に取得できないよう保護することを要請している。後に「example.edu」も例示用に保護された。

これらはインターネット上に存在せず、将来も誰かが取得して運用しないことが約束されており、例として自由に記載することができる。実在TLD傘下ドメインの例ではなくTLD自体を例示したい場合は「.example」を用いると規定されている。

日本では「.jpドメインを管轄するJPRS日本レジストリサービス)が例示用ドメイン名を規定して保護している。gTLDの場合と同じように「example.jp」「example.co.jp」など割り当て対象のラベルが「example」になっているドメインの他、これに一桁の数字を付加した「example1.jp」などが予約されている。

(2021.12.19更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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