インターネットアドレス 【Internet address】

概要

インターネットアドレス(Internet address)とは、インターネット上でデータの宛先の指定などを行うために機器一台ごとに割り当てられた識別番号。IPアドレスとも言う。

インターネットIPInternet Protocol)と呼ばれる通信規約プロトコル)に基づいて運用される様々なコンピュータネットワークを繋いだ世界規模のネットワークである。IPでは機器を識別する符号アドレス)として「IPアドレス」というデータを用いる。

現在主流のIPv4アドレス32ビット(2進数32桁)の値で、最大で約42億個のアドレスを利用することができる。近年普及が進んでいるIPv4では128ビットIPv6アドレスを利用し、事実上無制限のアドレスを利用することができる。

インターネット上で通用するIPアドレスは「グローバルIPアドレス」と呼ばれる。ネット上で他の機器と重複・衝突しないよう、ICANNと呼ばれる世界的なインターネット資源管理機関が各組織に利用してよいアドレスの範囲を割り当てており、各組織はその範囲の中で機器に一つずつアドレスを割り振って使用する。

家庭や企業などからインターネットに接続するには「インターネットサービスプロバイダ」(ISPInternet Service Provider)と呼ばれる接続事業者と契約するのが一般的で、インターネットアドレスもISPに割り当てられているアドレスを借り受けて使用する。利用者は機器にアドレス入力する必要は無く、接続開始時にDHCPなどの仕組みを用いて自動的にアドレスの貸与と機器への設定が行われる。

(2023.5.25更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。