正引き 【forward lookup】 フォワードルックアップ

概要

正引き(forward lookup)とは、多数の項目から必要なものを探索する際に、辞典で読みから項目を引くように、通常頻繁に探索される方向に探すこと。通信ネットワークの分野では、DNS(Domain Name System)などを用いてドメイン名ホスト名から対応するIPアドレス探索することをこのように呼ぶ。

インターネットなどのTCP/IPネットワークでは機器の識別子としてIPアドレスと呼ばれる一意の番号が割り当てられるが、人間には覚えにくいため、意味のある英数字で構成されるドメイン名ホスト名などを対応付けて管理することが多い。

コンピュータIPアドレスを指定しなければ通信相手を特定できないため、ドメイン名から対応するIPアドレスを割り出す必要がある。当該ドメインを管理するDNSサーバなどに問い合わせてIPアドレスを割り出す操作を正引き(forward DNS lookup)という。

一方、IPアドレスが分かっている場合に対応するドメイン名ホスト名探索することを逆引きreverse DNS lookup)という。逆引き用のデータは正引き用とは別に作成・管理する必要があるため、正引きできるからといって結果を逆引きすると必ず元のホスト名が得られるとは限らない。

(2018.12.12更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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