DNSクエリ 【DNS query】

概要

DNSクエリ(DNS query)とは、DNSクライアントDNSサーバに送る要求メッセージドメイン名についてサーバに問い合わせたい内容が一定の形式で記載されている。

DNSDomain Name System)はIPアドレスドメイン名の対応関係や、ドメインについての様々な情報を管理する分散データベースで、あるドメイン名についての情報を知りたいコンピュータDNSクライアントを用いてDNSサーバへDNSクエリを送信して問い合わせを試みる。

DNSクエリはDNSプロトコル仕様に基づくバイナリ形式メッセージとなっており、「QRビット」という領域が「0」にセットされている。サーバからの応答(レスポンス)ではこれが「1」にセットされる。また、通常の問い合わせでは「OPCode」領域が「0」にセットされる。

問い合わせ内容はドメイン名、タイプ、クラスを並べて記述する。タイプには問い合わせたいリソースレコードの種類を番号で記載する。IPアドレスを表すAレコードなら「1」、メールサーバの所在を表すMXレコードなら「15」といった具合である。クラスは通常はインターネット(IN)を表す「1」を記載する。

DNSクライアントからDNSキャッシュサーバへの問い合わせは「再帰問い合わせ」と呼ばれ、DNSクエリの「RDビット」領域が「1」にセットされる。キャッシュサーバは目的の権威DNSサーバが見つかるまで上位ドメインから順に再帰的に問い合わせを繰り返し、結果をクライアントに通知する。キャッシュサーバ権威DNSサーバへ送るDNSクエリは再帰を要求しない「非再帰問い合わせ」であり、RDビットは0となっている。

(2024.7.28更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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