nbtstatコマンド 【NetBIOS over TCP/IP protocol statistics】

概要

nbtstatコマンド(NetBIOS over TCP/IP protocol statistics)とは、Windowsの標準コマンドの一つで、Windowsネットワーク上でのコンピュータの名前(NetBIOS名)を調べることができるもの。

Windowsネットワークでは各コンピュータWindowsで設定したコンピュータ名をワークグループドメイン内で伝達し合い、ファイル共有などの際にIPアドレスに代えてコンピュータ名で接続先を指定することができる。

この仕組みはNetBIOS(現代ではNetBTNetBIOS over TCP/IP)という通信規約プロトコル)に基づいて制御されており、ネットワーク上でのコンピュータ名を「NetBIOS名」と呼ぶ。nbtstatコマンドは同じネットワーク上のコンピュータNetBIOS名を調べることができる。

「-a」オプションで指定したコンピュータ名に関連するNetBIOS名のテーブルを表示、「-A」オプションで指定したIPアドレスに関連するテーブルを表示、「-n」オプションで自分自身に関するテーブルを表示、「-c」でシステムが把握しているNetBIOS名とIPアドレスの一覧を表示する。

また、「-R」オプションでシステム上のNetBIOS名のキャッシュを破棄してlmhostsファイルの再読み込みや名前の探索のやり直しを指示、「-r」オプションでNetBIOS名の名前解決に関する統計情報を表示、「-s」オプションで各接続先との通信に関する統計情報(送受信バイト数など)を表示することができる。

(2021.12.23更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
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