nbtstatコマンド 【NetBIOS over TCP/IP protocol statistics】
概要
nbtstatコマンド(NetBIOS over TCP/IP protocol statistics)とは、Windowsの標準コマンドの一つで、Windowsネットワーク上でのコンピュータの名前(NetBIOS名)を調べることができるもの。Windowsネットワークでは各コンピュータのWindowsで設定したコンピュータ名をワークグループやドメイン内で伝達し合い、ファイル共有などの際にIPアドレスに代えてコンピュータ名で接続先を指定することができる。
この仕組みはNetBIOS(現代ではNetBT:NetBIOS over TCP/IP)という通信規約(プロトコル)に基づいて制御されており、ネットワーク上でのコンピュータ名を「NetBIOS名」と呼ぶ。nbtstatコマンドは同じネットワーク上のコンピュータのNetBIOS名を調べることができる。
「-a」オプションで指定したコンピュータ名に関連するNetBIOS名のテーブルを表示、「-A」オプションで指定したIPアドレスに関連するテーブルを表示、「-n」オプションで自分自身に関するテーブルを表示、「-c」でシステムが把握しているNetBIOS名とIPアドレスの一覧を表示する。
また、「-R」オプションでシステム上のNetBIOS名のキャッシュを破棄してlmhostsファイルの再読み込みや名前の探索のやり直しを指示、「-r」オプションでNetBIOS名の名前解決に関する統計情報を表示、「-s」オプションで各接続先との通信に関する統計情報(送受信バイト数など)を表示することができる。
(2021.12.23更新)