IGMP 【Internet Group Management Protocol】

概要

IGMP(Internet Group Management Protocol)とは、IPネットワーク上で同一のデータを複数のホストに効率的に送信するマルチキャストう際に、ホストのグループを管理するためのプロトコル(通信規約)。

IPv4におけるIPマルチキャストのために用いられるもので、同一のパケットを受け取るグループアドレス(マルチキャストグループ)へのホスト(のIPアドレス)の参加や脱退などを通知するために用いる。

IPマルチキャストを用いると、送信側ホストはグループアドレスを宛先とするパケットUDPデータグラムに限られる)を送信するだけで、経路上のルータなどがこれを必要に応じて複製・転送し、そのグループに参加しているすべてのホストに並行して効率的にパケットを届けることができる。

IGMPおよびIPv4マルチキャストは単一の管理主体の運用する専用のネットワークで放送サービスなどのために用いられることがあるが、インターネット上ではルータなどの対応が進まずセキュリティ上の問題もあるため利用できない。IPv6では、IGMPではなくICMPv6を応用した「MLD」(Multicast Listener Discovery)と呼ばれる機能が同様の役割を果たす。

(2023.9.11更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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