LRU 【Least Recently Used】 LRU方式 / LRU制御方式
概要
LRU(Least Recently Used)とは、広さの限られた一時的な保管場所が満杯になったとき何を棄てるか決定する基準の一つで、最も過去に使用されたものから順に破棄する方式。IT分野以外でも書類の整理方法などに応用されている。CPU内部のキャッシュメモリやオペレーティングシステム(OS)の仮想記憶システムでは、高速な記憶装置の限られた記憶容量を使い回して当座の処理に必要なデータを用意しなければならない。
容量を使い切った後で新たに記録しなければならないデータが生じると、一定の計算手順(アルゴリズム)に従って既存のデータを消去したり、より低速・大容量な装置へ追い出す処理(仮想記憶のページアウトなど)を行い、空いた領域を新しいデータに割り当てる。
LRU方式は記録されたデータについて実行中のプログラムから最後にいつ参照されたかを記録しておき、入れ替えが必要になった時点で最後に参照されてから最も時間が経っているものを削除対象とする。逆に、最も最近参照されたものから削除する方式は「MRU」(Most Recently Used)と呼ばれる。
(2019.6.19更新)