P2V 【Physical to Virtual】 P2Vマイグレーション
概要
P2V(Physical to Virtual)とは、あるコンピュータ上で稼働しているシステムを丸ごと他のシステムに移転するマイグレーション技術のうち、物理マシン(physical)から仮想マシン(virtual)へ移すこと。ある物理的な一台のコンピュータ上に構築されたオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションなどのソフトウェア環境を、そのまま仮想化されたコンピュータ(仮想マシン)上に移転する。
移転は専用のツールによって自動的に行われることが多く、OSの再インストールや環境設定作業などは不要である。設定などは可能な限り引き継がれるが、移転前後のマシン間で仕様や機能が大きく異なる場合はまったく同じ実行状態を再現できない場合もある。
V2P (Virtual to Physical)
P2Vマイグレーションとは逆に、仮想マシンから物理マシンへシステムを丸ごと移転することを「V2P」(Virtual to Physical)という。
P2Vは物理環境で稼働していたシステムを仮想化環境やクラウドに移転する際によく用いられるが、その逆であるV2Pが行われる機会は多くない。
(2019.12.17更新)
関連用語
他の辞典による解説 (外部サイト)
この記事を参照している文書など (外部サイト)
- 東京医科歯科大学「お茶の水醫學雑誌」66巻1号「医療機関におけるICTシステム導入とその活用」(PDFファイル)にて引用 (2018年1月)