デコミッション 【decommission】 デコミッショニング / decommissioning
概要
デコミッション(decommission)とは、廃止する、閉鎖する、退役させる、などの意味を持つ英単語。IT分野では、複数の要素(ノード)で構成されるシステムから、特定の要素を停止して切り離す処理をこのように呼ぶことが多い。仮想化システムでは、管理システムが複数の仮想マシン(VM)を制御しているとき、そのうちの一つを停止、削除する操作をデコミッションという。当該VMインスタンスが占有していた資源が解放され、新しいインスタンスに再利用できるようになる。
クラスタシステムでは、クラスタを構成するノードを停止させ切り離す操作をデコミッションという。処理に矛盾を来さないよう、他のノードにデータなどの引き継ぎを行い、安全に停止する操作を指す。機器のメンテナンスや入れ替えなどのために行われることが多い。
IT以外の分野では、原子力発電所などの原子炉を廃炉にすることを「デコミッショニング」と呼んでいる。
(2021.11.9更新)