Dockerfile

概要

Dockerfileとは、コンテナ管理ソフトウェアのDockerで用いられる設定ファイルの一つで、あるコンテナイメージ(Dockerイメージ)を元に独自のイメージを作成することができるもの。ファイル名に拡張子は付けない。

Dockerはコンピュータ上で稼働しているLinuxなどのオペレーティングシステム(OS)を、「コンテナ」(container)と呼ばれる複数の独立した区画に分割し、あたかも一台のコンピュータ上で複数のOSが並行に稼働しているように仮想化するソフトウェアである。

Dockerで生成したコンテナのシステム環境は「Dockerイメージ」というファイルとして提供される。イメージにはOSやミドルウェア、アプリケーションなどが展開・設定済みになっており、Dockerによりコンテナで起動するとすぐにアプリケーションを実行することができる。

DockerfileはOSなど基本的な環境が展開済みのDockerイメージを元に、ファイルの導入や展開、コマンド実行、設定などを適用し、独自のイメージを作成することができる設定ファイルである。特定のアプリケーションが導入済みのイメージを作成するために用いられる。

Dockerfileはテキストファイルとなっており、冒頭に「FROM」命令により元になるイメージを指定する。イメージの改変には、任意のOSコマンドを実行する「RUN」命令、外部からファイルを移入する「ADD」命令、環境変数を設定する「ENV」命令、コンテナの起動時に自動実行するコマンドを指定する「CMD」命令などを記述する。

(2023.11.17更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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