仮想スイッチ 【vSwitch】 virtual switch

概要

仮想スイッチ(vSwitch)とは、仮想マシン内部に設けられた仮想的なネットワークスイッチ。各仮想マシンの仮想NICからの接続を受け付け、物理マシン物理NICとの間の橋渡しを行う。

仮想化ソフトを用いると、一台の物理的なコンピュータの中で仮想的に複数の仮想マシンVM:Virtual Machine)が稼働することになる。複数のコンピュータをLANで結びつけるように、物理マシンの内部でも仮想マシン間の仮想的なネットワークが構成される。

その中核となるのが仮想スイッチで、仮想化ソフトの機能として提供される。各VMの備える仮想NIC(vNIC)とイーサネット(Ethernet)など一般的なLANの規格を用いて通信することができ、VM間の通信や、物理NIC(pNIC)を介した外部との通信を中継する。

VLANなど一般的なスイッチの機能を利用することもでき、設定や構成により、VM側とホスト側を接続するか、外部と接続するかなどを指定できる場合もある。ソフトウェア的に構成されているため追加機能などが実現しやすく、VMごとにファイアウォールなどのセキュリティ機能を設けてそれぞれ個別に保護するマイクロセグメンテーションを実現できる製品もある。

(2023.10.24更新)