MetaFrame
概要
MetaFrameとは、米シトリックス・システムズ(Citrix Systems)社のリモートデスクトップソフトウェアの一つ。Windows Terminal ServerなどWindowsのターミナルサービスやリモートデスクトップサービスを多様な環境から利用できた。旧WinFrame(さらに以前はWinView)が1998年に改称したもので、当初のバージョンではWindows NT 4.0 ServerのWindows Terminal Serverに接続し、遠隔からサーバ上に構築されたデスクトップ環境を呼び出して操作することができた。2000年以降はWindows 2000や以後のWindows Serverシリーズにおけるリモートデスクトップサービス(RDS/RDP)にも対応した。
米マイクロソフト(Microsoft)社によるターミナルサービスの公式クライアントはWindows 95以降にしか対応していなかったが、MetaFrameではMS-DOSやWindows 3.1などの古い環境、Mac OS(当時)やJava、Solaris/SunOS、Linuxなど異なる環境からもWindowsデスクトップを呼び出すことができた。
サーバ側のソフトウェアには独自の負荷分散(ロードバランシング)機能があり、複数のサーバを束ね、クライアントからの接続要求を空いているサーバに振り分けるといった制御が可能だった。
2001年にはWindows XPの登場に合わせて「MetaFrame XP」に改称し、2004年には「MetaFrame Presentation Server」にさらに改称されたが、翌2005年には「Citrix Presentation Server」に改称され、MetaFrameの製品ブランドは終焉した。後継製品シリーズは2008年に「Citrix XenApp」に、2018年に「Citrix Virtual Apps」に改称されている。
(2019.12.10更新)