物理NIC 【physical NIC】 pNIC
概要
物理NIC(physical NIC)とは、コンピュータに装着あるいは内蔵された、物理的な装置としてのNIC(ネットワークインターフェース)。仮想化技術で仮想NICや仮想スイッチを構成する際に、装置としてのNICを指し示すために用いられる用語である。仮想化技術では一台のコンピュータの中にソフトウェアによって仮想的なコンピュータ(VM:仮想マシン)を構成し、それぞれあたかも独立したコンピュータであるかのようにオペレーティングシステム(OS)を起動したりアプリケーションを実行することができる。
仮想マシンからネットワークに接続したい場合はソフトウェアによって「仮想NIC」(vNIC)を構成してMACアドレスやIPアドレスを割り当てるが、コンピュータ本体には物理NICは一つしか存在しないため、仮想NICから物理NICを経由して外部と通信するための仕組みが必要となる。
その際、一般的によく用いられる方式はコンピュータ内に仮想的なネットワークスイッチである「仮想スイッチ」を構成する手法である。仮想スイッチは各仮想マシンの仮想NICと接続されており、外部への窓口として物理NICと繋がっている。実際のネットワークスイッチに似た設定や制御の仕組みを使って仮想NICと物理NICの橋渡しをすることができる。
(2023.12.20更新)