オーバーコミット 【overcommitment】
概要
オーバーコミット(overcommitment)とは、コンピュータを仮想化して複数の仮想マシン(VM)を立ち上げる際に、各VMに割り当てるリソースの合計が物理的なリソースの上限を超えることを許容する方式。VMには物理マシンに存在するCPUの実行時間やメインメモリなどを分割して割り当てるが、実際にはすべてのVMが常にすべてのリソースを使い切ることは稀で、処理の需要の増減に応じて「遊び」が生じることが多い。
オーバーコミット機能を利用して物理的な上限を超えて各VMにリソースを多めに割り当てておくことで、上限通りに割り当てた場合よりも負荷が高まった際に多くのリソースを動員できるようになる。当然のことながら、すべてのVMが同時に割当量すべてを使い切ることはできないため、同時に複数のVMの負荷が高まると見た目の割当量よりも少ない段階で性能や容量が制約されることになる。
(2021.8.13更新)