サーバ統合 【サーバコンソリデーション】 server consolidation
概要
サーバ統合(サーバコンソリデーション)とは、企業などの情報システムで多数のサーバコンピュータを所有・運用している場合に、これをより少ない台数で置き換えて運用コストを削減すること。統合の方法や度合いにより論理統合、拠点統合、物理統合などがあるが、一般的には物理的に少ない台数に統合する物理統合を指す。現在最も一般的な手法は仮想化技術を用いる方式で、多数のサーバ機を少数の高性能なサーバ機に構築した仮想化環境に移行するものである。仮想サーバは物理的な一台のコンピュータのCPUやメモリなどの資源を共有しており、負荷の高いサーバへ柔軟に資源を融通できるため、統合する台数の単純な合計よりは少ない性能や容量で同じシステムを運用することができる。
また、各拠点ごとに分散して配置されていたサーバを一箇所のデータセンターなどで集中的に管理してネットワークを通じて各拠点から機能を利用することにより、設備や施設、人員にかかる運用コストを削減することができる。統合後のシステム設置・運用を専門のクラウドサービス事業者などに委託し、自社設置(オンプレミス)サーバを廃止する例も増えている。
(2018.11.18更新)