VMware DRS 【VMware vSphere Distributed Resource Scheduler】
概要
VMware DRS(VMware vSphere Distributed Resource Scheduler)とは、VMware vSphereの機能の一つで、多数の物理サーバ群を一つのグループ(クラスタ)として管理し、負荷が均等になるよう仮想マシンの配置を最適化するもの。vSphereは米ヴイエムウェア(VMware)社の仮想化ソフト製品の一つで、データセンターなど大規模環境に多数のサーバを配置し、VMware ESXiなどで構築された仮想マシン(VM)の実行環境として管理するための様々な機能を提供する。
DRSはvSphereの機能の一つで、仮想マシンをどの物理マシンに割り当てるかを管理する。管理者は同じクラスタとして管理したいESXiサーバをDRSに登録すると、サーバの負荷を継続的に監視し、新規に立ち上げる仮想マシンを負荷の少ないサーバで起動する。
設定で「完全自動化」を指示した場合には、物理サーバ間の負荷に偏りが生じると、負荷の高いサーバから低いサーバへ自動的に仮想マシンを稼働状態のまま移転(マイグレーション)する。「一部自動化」を指示した場合には、管理者に移転の推奨が通知され、承認すると移転が実施される。
仮想マシン上で起動するオペレーティングシステム(OS)のライセンスの関係などで移転先のサーバを限定したい場合には「ホストアフィニティ」機能を用いて物理サーバのグループを作成、同じグループ内でのみ移転が行われるよう制限することもできる。
(2023.9.15更新)