コンバージドインフラストラクチャ 【converged infrastructure】

概要

コンバージドインフラストラクチャ(converged infrastructure)とは、企業向けの情報システム製品の一つで、仮想化基盤として稼働するサーバコンピュータ仮想化ソフト、管理ソフトネットワーク機器ストレージ機器などを一つにまとめ、一社からパッケージ販売するもの。

様々なオペレーティングシステムOS)やアプリケーションを動作させることのできる仮想化されたサーバ群を単一の製品として提供するもので、全体としての動作検証や性能の最適化などが済んだ状態で出荷される。

“converged” とは「集約された」「収束した」などの意味で、インフラを一社の単一製品で揃えることにより、購入側はアプリケーションに集中して取り組みことができ、また、個別に調達して組み合わせるよりも導入や調整にかかる期間を短縮できる。

稼働後に同じ機器を増設して既存システムに接続することで、迅速に性能や容量を拡張することもできる。販売側で検証や調整がわれているため、機器の相性などの問題に悩まされることが少なく、安定稼働を期待できる。対応窓口も一本化されるため、障害発生時やシステムの増設、移行などの対応もスムーズに進めることができる。

日本語で「垂直統合システム」と訳すと説明されることもあるが、日本の大手メーカーなどに見られるOSミドルウェアアプリケーションなどまで統合した製品群と区別できないため、仮想化基盤パッケージのことを指す場合は訳さずに「コンバージドインフラ」とすることが多い。

(2023.12.14更新)

他の辞典による解説 (外部サイト)

この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
1997年8月より「IT用語辞典 e-Words」を執筆・編集しています。累計公開記事数は1万ページ以上、累計サイト訪問者数は1億人以上です。学術論文や官公庁の資料などへも多数の記事が引用・参照されています。
ホーム画面への追加方法
1.ブラウザの 共有ボタンのアイコン 共有ボタンをタップ
2.メニューの「ホーム画面に追加」をタップ
閉じる