コンバージドインフラストラクチャ 【converged infrastructure】
概要
コンバージドインフラストラクチャ(converged infrastructure)とは、企業向けの情報システム製品の一つで、仮想化基盤として稼働するサーバコンピュータや仮想化ソフト、管理ソフト、ネットワーク機器、ストレージ機器などを一つにまとめ、一社からパッケージ販売するもの。様々なオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションを動作させることのできる仮想化されたサーバ群を単一の製品として提供するもので、全体としての動作検証や性能の最適化などが済んだ状態で出荷される。
“converged” とは「集約された」「収束した」などの意味で、インフラを一社の単一製品で揃えることにより、購入側はアプリケーションに集中して取り組みことができ、また、個別に調達して組み合わせるよりも導入や調整にかかる期間を短縮できる。
稼働後に同じ機器を増設して既存システムに接続することで、迅速に性能や容量を拡張することもできる。販売側で検証や調整が行われているため、機器の相性などの問題に悩まされることが少なく、安定稼働を期待できる。対応窓口も一本化されるため、障害発生時やシステムの増設、移行などの対応もスムーズに進めることができる。
日本語で「垂直統合システム」と訳すと説明されることもあるが、日本の大手メーカーなどに見られるOSやミドルウェア、アプリケーションなどまで統合した製品群と区別できないため、仮想化基盤のパッケージのことを指す場合は訳さずに「コンバージドインフラ」とすることが多い。
(2023.12.14更新)