データプレーン 【data plane】 フォワーディングプレーン / forwarding plane / Dプレーン / D-plane
概要
データプレーン(data plane)とは、制御情報とデータの伝送路が分かれているような機器やネットワークで、データを送受信するための伝送経路。制御情報をやり取りする「コントロールプレーン」と対になっている。スイッチングハブやルータなどのネットワーク機器の内部構造、あるいはSDNやクラウドシステム、クラスタシステムなどのネットワークで用いられる概念で、要素間で実質的なデータの受け渡しを行うための伝送路を指す。
一方、機器内やネットワーク内の要素間で制御情報を送受信するためのの伝送路のことは「コントロールプレーン」(control plane)「制御プレーン」「管理プレーン」などと呼ぶ。管理システムからデータプレーンを構成する機器の監視や制御を行うための伝送路である。
データプレーンにはデータのみ、データプレーンには制御情報のみを流して両者を分離することにより、管理機能の一元化や集中化を実現したり、ネットワークの論理構成を物理構成に捕われず柔軟に変更したり、外部からの制御機能へのアクセスや干渉を防ぐなどの効果が見込める。
(2023.5.23更新)