VMware vCenter Server Appliance 【vCSA】

概要

VMware vCenter Server Appliance(vCSA)とは、米ヴイエムウェア(VMware)社の仮想化ソフトウェア製品の一つで、vCenter Serverの機能を仮想化されたLinux環境としてパッケージしたもの。

vCenter Serverはデータセンターなどの大規模環境の運用・管理を支援する製品で、ネットワーク上の物理マシンに散在する仮想マシンの設定や管理、監視などを一括して行うことができる。

vCSAはvCenter Serverの機能が導入済みのLinux環境をイメージファイルとしてまとめたもので、VMware ESXi仮想マシンに導入することで迅速にvCenter Serverを立ち上げることができる。

同社が開発した軽量なLinuxディストリビューションのProject Photon OS上に、データベース管理システムPostgreSQLおよびvCenter Server本体、関連ソフトウェアが導入された状態で提供される。

利用者はインターネットで同社サイトからダウンロードするなどしてイメージを取得し、手元の仮想マシンインストールすることができる。操作や設定は専用の管理インターフェースを直接呼び出すか、外部からSSH接続などでシェルを呼び出すか、vSphere Web ClientでWebブラウザから行うことができる。

(2020.11.13更新)
この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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