XenServer

概要

XenServerとは、米シトリックス・システムズ(Citrix Systems)社が開発・販売していた仮想化ソフトウェア製品。オープンソースソフトウェアの「Xen」をベースに開発されたサーバ向けの仮想化ソフトおよび管理ツールで構成される。

XenServerの仮想化ソフトウェアそのものは無償で入手でき、高度な管理機能やサポートなどは購入する形となる。同社の「XenApp」や「XenDesktop」などのシステム基盤としても利用される。管理ソフトウェアの「XenCenter」からグラフィック操作(GUI)で設定や管理などをうことができる。

Xenハイパーバイザ準仮想化完全仮想化の両方に対応し、用途や環境に応じて最適な方式を選択できる。x86IA-32)、x86-64x64)、ARMなどの環境に対応し、WindowsLinuxなどを動作させることができる。

稼働中の仮想マシンVM)を稼動状態のまま他の物理マシンに移動させる「XenMotion」と呼ばれるライブマイグレーション機能も利用できる。仮想GPU(vGPUGPU仮想化)への対応に積極的で、仮想デスクトップ3次元グラフィックス3DCG)や動画の作成・編集などのソフトウェアを利用する環境として適している。

Citrix社が2007年に米ゼンソース(XenSource)社を買収して入手した製品で、無償版のほか、Advanced Edition、Enterprise Edition、Platinum Editionなどのエディションが展開された。2018年には「Citrix Hypervisor」に改称された。

(2023.8.24更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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