コンテナ化 【containerization】 コンテナライゼーション
概要
コンテナ化(containerization)とは、アプリケーションをコンテナとしてパッケージ化し、どのような環境にもすぐに展開できるようにすること。アプリケーションをシステムに導入・設定済みの状態を丸ごとコンテナとして保存する。コンテナはコンピュータの仮想化方式の一つ(仮想化とは別とする考え方もある)で、稼働中のオペレーティングシステム(OS)の一部を分離して他と隔離された専用のエリアを用意し、その上でソフトウェアを動作させる。この分割された独立のシステム環境をコンテナという。
コンテナはソフトウェアからの操作により作成、編集、起動、破棄などを行うことができるため、人間がコンピュータにOSを導入・設定して起動するのに比べ、簡単、迅速に特定の環境を構築したり、別の環境に切り替えたりすることができる。
コンテナ化はアプリケーションの配布にコンテナを用いる手法である。特定のOS上に生成したコンテナ内でアプリケーションを導入、設定し、すぐに起動できる状態にした上でイメージファイルとして保存する。ファイルをコンテナ管理システムに与えれば、他の環境でも瞬時に起動可能な状態でアプリケーションを展開することができる。
コンテナ化により、個々の環境ごとにOSの設定、アプリケーションの動作に必要なミドルウェアやライブラリなどの導入、アプリケーション自体の導入、設定などの手順を行わなくても、作成済みのコンテナの展開だけでアプリケーションを配備できる。不要になればコンテナごと停止、破棄してしまえばよく、再度必要になればコンテナを再び展開すればよい。
(2024.7.23更新)