クイックマイグレーション 【quick migration】 コールドマイグレーション / cold migration

概要

クイックマイグレーション(quick migration)とは、仮想化システムで、ある仮想マシン(VM)で稼働しているオペレーティングシステム(OS)やアプリケーションを一時停止させ、丸ごと別の物理コンピュータに移動して再開すること。また、仮想マシンモニタなどが持つそのような機能。

ある物理コンピュータで稼働中の仮想マシンを稼動状態のまま一時的に停止し、そのメモリイメージを共有ストレージなどを経由して別の物理コンピュータに移し、移動先のコンピュータで稼働を再開する。

OSシャットダウン再起動などはわず、ソフトウェアの実行状態は引き継がれる。メモリイメージの転送にかかる時間だけ仮想マシンは停止し、これには数十秒から数分かかることが多い。ハードウェアメンテナンスや部品の交換が必要になったときサービスを停止させずに対応することができる。

これに対し、仮想マシンを停止状態にせず、ミリ秒単位の極めて短い切り替え時間で別のコンピュータへ移行する方式のことを「ライブマイグレーション」(live migration)あるいは「ホットマイグレーション」(hot migration)という。

(2023.2.21更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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