読み方 : ブイツーブイ
V2V【Virtual to Virtual】V2Vマイグレーション

仮想化環境では、オペレーティングシステム(OS)やアプリケーションは物理的なハードウェア上で直接実行されるのではなく、「仮想マシン」(VM:Virtual Machine)という論理的な単位で動作する。仮想マシン上で動作しているシステムをまとめて別の物理サーバやクラウド基盤へ転送し、元の環境と同じ状態で動かすことができる。この操作を「マイグレーション」(migration)という。
V2Vは、ある仮想化環境から別の仮想化環境へシステムを移転させることで、大きく分けて二つの方式がある。一つは、仮想マシンを停止してから移行する「コールドマイグレーション」で、手順がシンプルな反面、移行中はサービスが停止する。もう一つは、稼働状態のまま一瞬で移行する「ライブマイグレーション」で、メモリの内容ごと転送するため、サービスの継続性を保てるが、ネットワーク帯域やストレージ性能への要求が高い。
なお、異なる仮想化ソフトウェア間の移行、例えば、VMwareからKVMへ移すことも技術的には可能であり、ディスクイメージのフォーマット変換や仮想デバイスドライバの調整が必要になる。この変換作業を自動化するツールとして、米レッドハット(Red Hat)社の「VirtV2V」などが使われている。
V2Vは仮想マシン同士の間でのシステムの転送だが、物理マシンと仮想マシンの間でシステムを移行することもできる。物理マシン上で動作するシステムを仮想マシンへ移行することは「P2Vマイグレーション」(Physical to Virtual)、逆に、仮想マシンから物理マシンへ移行することは「V2Pマイグレーション」(Virtual to Physical)という。