VMware Workstation

概要

VMware Workstationとは、米ヴイエムウェア(VMware)社の仮想化ソフト製品の一つで、利用者が直に操作するパソコンなどのコンピュータ上で仮想マシンを起動できるようにするもの。

ホスト型ハイパーバイザーの一種で、WindowsあるいはLinuxのホストOS上で仮想的なコンピュータを構成し、その中で独立したゲストOS環境を構築することができる。Windowsデスクトップのウィンドウの中でLinuxを動作させるといったことができるようになる。

1999年に初版が発売され、2015年のバージョン12からは商用環境向けの高機能版「VMware Workstation Pro」と簡易版の「VMware Workstation Player」(旧VMware Player)の2系統に分かれている。

VMware Workstation Pro

ビジネス向けの高機能版で、VMware vSphereとの連携、クローンの作成、スナップショットの作成、仮想ネットワークの利用、仮想マシンの暗号化、セキュアブートなどに対応する。商用ライセンスの有償版のみの提供だが、評価版を一定期間無償で試用することはできる。

VMware Workstation Player

旧VMware PlayerがWorkstationブランドに統合された製品で、仮想マシンとしての基本的な機能はPro版と共通だが、ビジネス環境向けの高度な機能は利用できないようになっている。ビジネス利用は有償だが、個人や非営利目的の場合は無償で使用することができる。

(2021.9.3更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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