パディング【padding】
概要
データ処理におけるパディング
データ処理の分野では、固定長のデータ形式に合わせるため、短いデータの前後に補助的な値を追加して長さを揃える処理をパディングという。挿入されるデータには「0」や空白文字などが使われる。とりわけ、数値の不足桁を「0」で補う処理は「ゼロパディング」(zero padding)と呼ばれ、日付表記の月日(1月を「01」と表記するなど)やファイル名の連番整形などで行われることがある。
暗号化におけるパディング
暗号化処理でも一定の長さを合わせるためにデータを挿入する処理をパディングという。ブロック暗号では平文をブロック単位に分割して処理するため、平文の長さがブロック長の倍数でない場合はパディングが施される。PKCS#7などの規格に従った補助データが末尾に挿入される。RSAなどの公開鍵暗号では、同じ平文を暗号化するたびに同一の結果が生じることを防ぐため、乱数を含む「OAEP」(Optimal Asymmetric Encryption Padding)のようなパディング方式が用いられる。
デザインにおけるパディング
Webページやアプリケーションのレイアウトでは、表示要素の境界(枠線)から内部のコンテンツ(テキストや画像など)までの余白をパディングという。CSSではpaddingプロパティで上下左右を個別に指定でき、テキストや画像が境界に密着して視認性が下がる状態を避けるために用いられる。パディングは要素の背景色や背景画像が適用される領域に含まれる。これに対し、境界の外側で隣接する要素との距離を規定する余白は「マージン」(margin)と呼ばれ、パディングとは区別される。
(2026.6.15更新)
