読み方 : たじげんはいれつ
多次元配列【multidimensional array】

「配列」(array)は多くのプログラミング言語に備わっている基本的なデータ構造で、複数のデータを一列に並べたものである。コード中では配列名で参照され、各要素は添字(インデックス)と呼ばれる識別子(通常は0から始まる整数)によって特定される。
多次元配列では、配列の各要素に値ではなく別の配列が格納されており、その配列の要素がさらに配列になるという構造が何段階にもわたって続く。入れ子の段数を「次元」で表し、配列の要素が配列であるものを「2次元配列」、その要素がさらに配列になっているものを「3次元配列」と呼ぶ。理論上は4次元以上も定義できる。これと対比して、配列の要素が値であるような単純な配列を「1次元配列」と呼ぶことがある。
2次元配列は行と列からなる表(マトリックス)と同等の構造を持ち、画像のピクセルデータ、スプレッドシートのセル値、試験の成績などの管理に適している。3次元配列は奥行きを加えた立体的な構造に相当し、3Dグラフィックスや気象データ、科学技術計算といった空間的・時系列的なデータの表現に適している。多次元配列の要素にアクセスするには次元の数だけ添字を指定し、例えば2次元配列では array[2][3] のように記述するのが一般的である。
内部的なメモリ管理の手法は言語によって異なる。すべての要素がメモリ上の連続した領域に一列に配置される言語もあれば、配列への参照(ポインタ)を入れ子状に保持することで実現している言語もある。また、C言語などのようにあらかじめ各次元の要素数を固定して宣言する言語のほか、動的型付け言語などでは各要素の配列の長さが異なる「ジャグ配列」(鋸歯状配列)を構築できる場合もある。
(2026.6.14更新)