静的配列 【static array】 固定長配列 / fixed-length array

概要

静的配列(static array)とは、プログラミングで用いられる配列変数の一種で、宣言時に長さ(要素数)を指定し、以降は要素を追加、削除することができないもの。

配列は一つの識別名で複数のデータを扱うことができるデータ構造で、個々の要素は自然数などの添字で識別される。静的配列はこのうち、宣言時に要素数を指定し、後からその数を増減できないものを指す。コンパイル時に要素数が確定するため処理が高速である。

例えば、C言語などで int a[10]; のように宣言すると、a[0]からa[9]までの10個の整数型変数が格納された配列を宣言できるが、後から a[10] のような要素を追加したり、a[9]を削除して長さを短くするといった操作をうことはできない。

一方、長さが固定的に決まっておらず、実行時に必要に応じて要素を追加、削除できる配列変数は「動的配列」(dynamic array)あるいは「可変長配列」(variable-length array)という。静的配列とは内部的な実装が異なり、固定長の場合より性能は低くなる。

Visual BasicおよびVBAのDim/RedimやJavaArray/ArrayListように、静的配列と動的配列の両方が用意されていて使い分けることができるプログラミング言語もあるが、JavaScriptのように配列がすべて動的配列として実装されている言語もある。

(2023.7.7更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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