空配列 【empty array】

概要

空配列(empty array)とは、コンピュータプログラムの扱うデータ構造の一つで、配列変数に要素が一つも含まれていない状態のこと。長さ0の配列。

配列の要素を宣言後に追加・削除できる動的配列可変長配列)が実装されているプログラミング言語(多くはいわゆるスクリプト言語)で用いられる概念で、一つも要素が存在しない配列を意味する。

例えば、JavaScriptで var a=[]; や var a=new Array(0); のように配列変数を宣言すると、何の要素も含まれない配列となる。要素数(JavaScriptの場合はlengthプロパティ)が「0」となるため、条件式などで if( a.length == 0 ) のように記述することで配列が空かどうか判別することができる。

スクリプト言語の多くには、if文などの中では0や空文字列真偽値のfalseと同等とみなされるなど、真偽値以外の値をtrue/falseのいずれかに等しいとして扱う仕組み(truthy/falsy)があるが、if(a) のように空配列そのものを判定させると、JavaScriptではtrue、PHPではfalseなど言語によって対応が分かれるため注意が必要である。

(2023.8.31更新)