空配列【empty array】

「配列」(array)とは複数の値を順序付きで保持するデータ構造であり、その要素数が0の状態を空配列と呼ぶ。動的配列(可変長配列)を持つ言語では、配列の生成直後や、要素をすべて削除した後に空配列となる。
空配列を生成する構文は言語によって異なる。JavaScriptでは「let a = [];」または「let a = new Array(0);」、Pythonでは「a = []」、PHPでは「$a = []」のように記述する。。JavaやC#のような静的型付け言語でも、要素数0を指定してインスタンスを生成することで空配列を扱える。
空配列かどうかの判定には、要素数を取得するプロパティやメソッドを用いるのが基本である。空配列aについて、JavaScriptでは「a.length === 0」、Pythonでは「len(a) == 0」のように要素数を直接確認する。これにより、nullや未定義値との混同を避けた明示的な判定が可能となる。
スクリプト言語の多くはtruthy/falsy(真偽値以外の値をtrueやfalseとみなす仕組み)を持つが、空配列そのものを条件式に用いた場合の挙動は言語間で異なる。JavaScriptでは空配列はオブジェクトの一種としてtruthyと扱われるため、「if(a)」は真となるが、PHPやPythonではfalsyとして偽と判定される。複数言語にまたがる開発や移植の際にはバグの原因になりやすいため、空配列の判定には要素数を使った明示的な条件式を用いるのが確実である。
空配列はnullや未定義値とは区別される概念である。nullは値が存在しない状態、未定義は変数そのものが初期化されていない状態を指すのに対し、空配列は配列としての構造は存在しつつ要素がない状態を表す。参照としては有効な値であり、要素数の取得やループ処理といった配列操作を問題なく適用できる。