順序木 【ordered tree】 順序付き木

概要

順序木(ordered tree)とは、データ構造の一つである木構造(ツリー)のうち、各ノードに数値などが割り当てられ、その大小によって順序が存在するもの。

木構造はグラフ構造のうち要素に親子関係があり、親が複数の子を持つことができるようなものを意味し、根ノードroot node)を頂点として階層的に枝分かれしていく構造となる。

順序木はこのうち、ノードに整数などの数値や何らかの順序性のあるデータが格納され、親ノード子ノード、あるいは親から見て複数の子ノードの間に順序を付けて区別するものを指す。コンピュータ上で扱うデータのほとんどは何らかの順序性を持つため、ほとんど順序木となる。

順序木のうち、親子関係にあるノードが常に「親≧子」あるいは「親≦子」となるように構築したものを「半順序木」(partially ordered tree)あるいは「ヒープ」(heap)という。根ノードが最大または最小となる特徴があり、高速な整列アルゴリズムである「ヒープソート」などに応用される。

(2024.7.31更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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