シェーピング 【shaping】 トラフィックシェーピング / traffic shaping / パケットシェーピング / packet shaping

概要

シェーピング(shaping)とは、通信量を一定の水準に抑える帯域制御の方式の一つで、規定の通信容量を超えるデータを通信機器内部に保存し、容量に空きができたときに送信する方式。

単位時間に送信できるデータ量に上限を設け、それを超えた分は機器内の記憶装置に設けられたキュー領域に一時保管されて後で送信される。時間軸に対して通信量をなるべく平準化することができる。

この制御によって直接データが脱落することはないが、大きな遅延が生じることはある。キュー領域が溢れない限りデータは届くため、ファイル転送などの用途には向いているが、即時性が重要となる音声通話などには向いていない。

一方、規定の通信量を超えた分を即座に破棄してしまう帯域制御方式のことは「ポリシング」(policing)という。

(2020.4.8更新)

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この記事の著者 : (株)インセプト IT用語辞典 e-Words 編集部
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