LSDB 【Link State Database】 リンクステートデータベース
概要
LSDB(Link State Database)とは、ルーティングプロトコルのOSPFで用いられる、ルータ間の隣接情報を記録したデータベース。トポロジテーブルの一種で、この情報を元に目的地までの経路選択を行う。OSPF(Open Shortest Path First)で管理される各ルータは、自らと直接繋がれた隣接ルータのリストを「LSA」(Link State Advertisement:リンクステート広告)と呼ばれるパケットで周囲のルータに知らせる。
各ルータは周囲からのLSAを集め、ルータ間のリンク状態を集約したLSDBを構築する。同じエリア内のルータはすべて同じLSDBを参照できるように制御され、ルータ間で手持ちのLSAの情報を交換し合い、足りないLSAがあれば送信を要求して取り寄せる。
各ルータはLSDBの情報を用いてSPF(Shortest Path First)アルゴリズム(ダイクストラ法)により自身から各ネットワークへの最短の経路を示した情報(SPFツリー)を作成する。これを元にルーティングテーブルを作成し、パケットを目的地へ配達するにはどの隣接ルータに転送すれば良いか判断する。
(2023.10.6更新)